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キレイな素肌とそうでない肌は、何が違うのでしょうか?シミやシワがないなど具体的な肌悩みに関連づけて語られることが多い一方、肌の表面「角層」に関しては意外と語られていません。大正製薬先端美容研究所ではその角層に着目し、キレイな素肌との関係について迫ります。

肌のいちばん外側「角層」の役割

キメが細やかでうるおいに満ち、表面がなめらかで透明感がある。そのような素肌を目にすると、私たちは自然に美しいと感じます。肌の見た目の美しさと密接に関係しているのが、肌の最上層にある角層。角層状態が良い肌は、キメが細かく水分量が高いことがわかっています。

角層状態と肌のキメ・水分量の関係

角層は、肌つまり体のもっとも外側を覆う厚さわずか約0.02㎜の膜のこと。細胞分裂によって生み出された表皮細胞がダイナミックに形を変えながら徐々に肌表面へと押し上げられ、約10層に折り重なってできています。角層が持つ重要な役割が、外的要因から体を守り内側に蓄えた水分の蒸散を防ぐバリア機能。角層の構造が秩序正しく整うことで、その機能を十分に発揮することができます。

角層構造の肌の見た目への影響

大正製薬先端美容研究所では、特殊な培養によって角層構造を模した表皮モデルを用いて、表皮の見た目への影響を調査。角層構造が成熟して整っている正常な表皮モデルと角層構造が未熟で乱れた表皮モデルを比較すると、その下部に配置したメラニン模倣シートの“見え方”が明らかに異なることがわかりました。目に見える肌の美しさは、肉眼でははっきりと見ることができないほど小さな角層構造に大きく左右されているのです。

表皮モデルの下部にメラニン模倣シートを配置し、上部より撮影

ここまでの調査で明らかになったのは、角層は肌のバリア機能を保つだけでなく、肌の見え方にも大きな影響を及ぼしているということ。キレイな素肌とは、角層の状態が整った肌であるといえます。

キレイの源、角層が乱れる原因 戻る