Research

先端技術を取り入れながら、進化を続ける化粧品開発。優れた成分を探求することはもちろん、肌が必要とする場所に届けてこそ、その効果を十分に発揮させることができます。効果が実感できる化粧品を作るために、私たちが約20年前から研究に取り組んでいる「ナノカプセル技術」。製剤技術の中でも大きな可能性を秘めた、その“届ける技術“についてご紹介します。

製剤技術とナノカプセル

様々な成分を医薬品や化粧品というカタチにしていくために用いる技術を「製剤技術」といいます。成分が本来持つ効果を引き出し、ときにはその効果を強化したり、必要に応じて弱めたりすることも。化粧品においては、ローション、ゲル、クリームなど使用目的に合わせた形状を作ることも製剤技術の1つです。私たちがもっとも大切にしているのは、肌が必要としている成分を必要としている場所に届け、その効果を十分に発揮させること。それを実現してくれる製剤技術こそ、ナノカプセル技術なのです。

ナノカプセルの断面画像 (電子顕微鏡で撮影)

治療から美容まで

ナノカプセル技術はもともと医療の分野で使われてきた技術です。たとえば薬剤を生体成分であるリン脂質で作られた直径数十~数百ナノメートル※の微小カプセルに閉じ込め、体内の治療が必要な箇所まで届ける技術など。
近年急速に進んでいるのが、ナノカプセル技術の化粧品への応用。スキンケア成分をナノカプセルに閉じ込めることで、肌のすみずみまで安全に送り届けることが可能となり、新しい化粧品の開発にも大きく貢献しています。
※ ナノメートルは1メートルの10億分の1の長さ

私たちは、化粧品分野へのナノカプセル技術応用にいち早く着目。これまでに「プラセンタエキス」や「レチノール誘導体」、超難溶性成分である「ヒト型セラミド」や「ウルソル酸」などを封入したナノカプセルを開発し、世に送り出してきました。

代表的なナノカプセル技術 戻る