様々な成分を配合して作られる化粧品。成分それぞれが持つ役割を最大限に発揮させるため、ナノカプセル技術の活用が進んでいます。
ディープフュージョンテクノロジー(Deep Fusion Technology)
化粧品のほとんどは複数の成分を組み合わせて作られ、成分それぞれが異なる特性を持ち、届けたい場所も様々です。そのような場合に有用なのが、多数のナノカプセルを組み合わせる方法。製品化された例の1つが「ディープフュージョンテクノロジー」という技術で、2種類のナノカプセルの一方には水に溶ける成分(植物エキスコンプレックス)、もう一方には水に溶けない成分(レチノール誘導体など)を内包し、それぞれの成分を届けたい場所へ運びます。
2種類のナノカプセルを活用。それぞれの成分を届けたい場所へ
浸透技術 ディープフュージョンテクノロジー
LHPカプセル(Lipid of High Performance)
肌が必要とする成分をより多く安全に届ける技術の活用も進んでいます。「LHPカプセル」は、液晶技術やナノ化など複数の技術を組み合わせ、界面活性剤の使用を抑えながらセラミドを高濃度(または大量に)かつ安定的に配合可能にしています。さらに生体成分を用いて設計することで、安全性と生体親和性を両立した肌になじみやすい化粧品が実現します。
LHPカプセルの構造
(左:顕微鏡画像 右:イメージ画像)
私たちはより効果的で安全な製品をお届けするため、常に製剤技術の開発に取り組んでいます。何をどこに届けたいのか?そのためにはどんな技術が最適なのか?様々な視点で試行錯誤を繰り返しながら答えを追求し、これからも肌で実感できる製品の開発を目指し続けます。