~サッカロミセス培養液の
新たな作用を発見~
2023.08.03
大正製薬株式会社(以下、当社)は、紫外線を含む様々な外部刺激や細胞の老化により上昇するシミの原因(メラニン生成刺激因子:ET-1)を、酵母エキスの一種であるサッカロミセス培養液が抑えることを新たに見出しました。
酵母エキスは、肌が必要とする成分を惜しみなく配合する当社の無加水処方技術に応用される成分です。新たに見出した知見を活用し、肌老化の多様な悩みに応えてまいります。
肌の老化は様々な変化をもたらし、多くの人が複合的な悩みを抱えています。シミやくすみはそのような肌悩みのひとつであり、表皮を形成する表皮細胞がメラニンを作り出すメラノサイト(色素細胞)に指令を出すことで、メラニン生成が促され、シミやくすみが生じます。
紫外線の影響は明らかですが、紫外線以外の外部刺激や、加齢により引き起こされる肌細胞の老化も、メラニン生成を引き起こす原因と考えられています。本研究では、紫外線だけに留まらないこれらの原因に着目し、その抑制素材の探索を行いました。
年齢と共に増える肌悩みの原因を探るため、様々な年齢の潜在シミを計測しました。紫外線カメラを用いて観察したところ、加齢とともに頬部にメラニンが蓄積し、潜在シミスコアが上昇することが分かりました。
次に、メラニンが肌に蓄積する原因に着目し、研究を進めました。培養表皮モデルや老化細胞を用いて、メラニン生成を刺激する因子の変動を検討しました。その結果、紫外線だけでなく、乾燥や有機溶剤による刺激もエンドセリン-1(ET-1)の発現量を上昇させ、さらに、細胞の老化もET-1の発現量を上昇させることが示されました。
表皮細胞を用いて、紫外線や老化により上昇するメラニン生成指令を抑制する素材を探索した結果、酵母エキスの一種であるサッカロミセス培養液が、紫外線照射や細胞老化により上昇するET-1を抑制することを見出しました。
紫外線だけでなく外部刺激や細胞の老化によりメラニン生成の指令が高まり、酵母エキスの一種であるサッカロミセス培養液が、紫外線や老化によるメラニン生成指令を抑制することを見出しました。外部刺激を受け加齢した肌では、メラニンが蓄積しシミが生じますが、酵母エキスがメラニン蓄積を抑制する可能性が示され、多様な原因によるシミを予防できる素材として期待が持たれます。